神田産業(株)が販売する「だんぼっち」は、家庭用防音室を簡単に作ることができるキットです。
だんぼっちは「ハニカムダンボール」を使用しており、低価格で中音から高音の音域に対して、高い防音性能が得られるといいます。
さらに、防音性能を高める気密設計にしており、オプションの吸音材を使うことで防音効果がさらに高まるといいます。
しかし、室内が高気密になっていると、室内の温度が高くなったり、酸素濃度が低下するなど、居住環境の悪化が心配されます。
だんぼっちを使う意味がないのかどうか、利用者の口コミや評判などから調べました。
だんぼっちの口コミや評判は?
だんぼっちを使っている人たちの口コミや評判などをまとめました。
完璧に室外への音漏れを防ぐことは無理ですが、「騒音公害」を抑える程度の効果は期待できることがわかりました。
販売元も「完璧に音が漏れない」とは説明していないので妥当なラインと言えるでしょう。
なお、熱や空気は、だんぼっちの室内にたまるため、夏場は特にきついかもしれません。
悪い口コミ
正直防音効果はほとんど感じません。
引用元:amazon
部屋が寒くてもこの中は常夏になります。
引用元:amazon
良い口コミ
通路に面してる側とドアに遮音シートを貼ってるとはいえ、廊下には聞こえないレベルでは吸音してる模様。
とりあえずはある程度効果はある・・・かな。
カラオケまでいくと多分うっすら聞こえるんじゃないかなと。
引用元:note
導入してから家族や近所から苦情が来ることがなくなった
引用元:EYS音楽教室
年末のライブに向けてバンドを3つもかけもちしてて、ボーカルの練習をしなくちゃいけないんです。
しかもその曲は、通常のボリュームでは出せない音域なので、こもって全力シャウトを練習できる環境が必要なんです。
ニコニコ動画やYouTubeに投稿している歌い手や生主だけじゃなく、ご近所や家族を気にしている全ボーカリストが持つべきものじゃないでしょうか。
引用元:ねとらぼ
だんぼっちの特徴まとめ
だんぼっちの特徴をまとめました。
4種類のラインアップ
だんぼっちは、大きなが異なる4種類のラインアップから選べます。
商品名 | 大きさ | 備考 |
---|---|---|
だんぼっち | W80cm,D110cm,H164cm | 0.5畳程度 |
だんぼっちトール | W80cm,D110cm,H210cm | だんぼっちより50cm程度天井が高め |
だんぼっちワイド | W110cm,D110cm,H164cm | だんぼっちの横幅が1.4倍に拡大 |
だんぼっちグランデ | W110cm,D110cm,H210cm | だんぼっちの中で最大サイズ |
ハニカムダンボール
だんぼっちでは、壁や天井などにハニカム構造体を用いた「ハニカムダンボール」を採用しています。
音漏れの原因となる隙間を減らす「気密設計」にすることで、防音に必要な「遮音」と「吸音」を安価に実現することに成功しました。
完璧な消音は不可
実験環境によるテストによると、だんぼっちの室内で90デシベルの騒音を出した結果、1m離れた場所では60デシベル程度まで減少することが確認されました。
60デシベルは「会話・学校の授業・小さめのテレビの音」相当となっており、完全な消音は無理ですが、何も対策をしない場合と比べて、防音効果が得られることがわかります。
また、だんぼっちは、人間の声に多い「中音域から高音域」にかけての防音性能が高くなっており、会話やカラオケなどの声を抑えることができます。
通気口は小さめ
だんぼっちには換気口・換気ダクトがついていますが、音漏れを抑えるために小さめになっており、十分な効果は得られません。
長時間室内にいると、だんぼっちの内部は外部と比べて高温になりやすく、夏場は特に過酷な状況になりかねません。
対策としては、声や音を出す時以外は扉を開けておいたほうがいいですし、スポットクーラー・ポータブルクーラーを使うなどといった工夫をしている人もいます。
まとめ
だんぼっちを使っても完全な防音室を作ることはできませんが、騒音を目立たない程度に抑える程度の効果がえられる場合が多いです。
口コミでも、どの範囲までの音量で納得できるかによって、評判は大きく変わっています。
また、換気口などはついていますが、気密性が高いために室内は温度が上がりやすく、長時間いると酸欠になるおそれもあります。
音を出さない時に、こまめに換気をするといいですし、スポットクーラーなどを使って室内の温度上昇を抑えている人もいます。