金属加工を行う三重県四日市市の中村製作所が自社製品として開発した羽釜の土鍋が「best pot(ベストポット)」です。
ベストポットは、四日市の工芸品である「萬古焼」(ばんこやき)と中村製作所が得意とする「金属の蓋」を融合させることにより、蓄熱調理&無水調理を実現しました。
しかし、この手の鍋といえば、愛知ドビーが製造販売する鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」のほうが知名度も高く、一見すると、二匹目のドジョウを狙った後発組という印象は拭えません。
果たして、ベストポットを選ぶメリットは有るのでしょうか?
ベストポットは蓄熱調理ができる土鍋
ベストポットは、三重県四日市の伝統工芸品である萬古焼(ばんこやき)の土鍋を採用しています。
ベストポットは、温められる鍋の底、ハガマの形状、空気層にたまる熱、この3つの作用により熱を保持する「ハガマヒーター」と「トリプルヒート効果」によって、蓄熱調理が可能です。
さらに、阿蘇山の火山灰を「釉薬」として鍋内部に使用することで、遠赤外線放射率を安定的に高い状態を維持するため、蓄熱調理の安定化に役立っています。
ベストポットで蓄熱調理をすることにより、加熱時間が通常の半分程度で済みます。
その分だけ光熱費の節約に繋がりますし、調理した後に保温状態をキープするのにも役立ちます。
ベストポットは無水調理も可能
ベストポットは中村製作所が得意とする高精度切削技術により、蓋と鍋との隙間をなくすことに成功しました。
(厳密には、わずかな隙間が存在します)
また、鉄鋳物の蓋の裏側に配置された突起物や、中央部分を隆起させる事で、素材の旨味を含んだ蒸気を循環させて水滴に変えていきます。
このため、無水調理も可能になっています。
なお、ベストポットの開発段階では、気密性が極端に高すぎて圧力鍋のようになってしまい、しばらく蓋が開かなくなったという「トラブル」もあったといいます。
ベストポットは4種類のサイズ/7色のカラー
ベストポットは、料理や量に合わせて4種類のサイズが用意されています。
- 16センチ鍋(1.5リットル:2.1kg)
- 20センチ鍋(2.0リットル:3.3kg)
- 25センチ鍋(3.4リットル:5.7kg)
- 25センチシャロー鍋(2.7リットル:4.5kg)
大きめの食材へ熱を均等に通したい場合にシャロー鍋を選ぶといいでしょう。
また、16センチ鍋は5色、それ以外は7色のカラーから選べます。
ベストポットとバーミキュラの違いは?
中村製作所の山添卓也社長が「目指すべきライバルはバーミキュラやストウブ」(日経トレンディネット記事より)と指摘するように、ベストポットはバーミキュラを意識して開発しています。
しかし、バーミキュラが得意とする無水調理だけでなく、蓄熱調理もできるという点で、ベストポットは異なる商品という位置づけになります。
ベストポットの口コミや評判は?
ベストポットを利用している人たちの口コミや評判などをまとめました。
悪い口コミ
何しろ吹きこぼれが激しく、蓋が重いので突然ボンという音で蓋が持ち上がりびっくりしました。
引用元:amazon
良い口コミ
土鍋といったら、やっぱりお米を炊いてみたい。
「熱」も「旨味」も逃がさないベストポットのすごさを実感できるお米をみんなで炊いてみました。「土鍋で炊くごはんはおいしいけど、火加減が難しいよね」なんて声をよく耳にしますが、ベストポットなら火加減調整いらずでおいしいごはんが炊けちゃうんです。
蓋をして強火にかけ、ふつふつと沸騰してきたら火を止めるだけ。
火を止めてからおよそ20分。蓋を開けると、ふっくらつやつやのごはんが!おかずがなくとも、ごはんだけで甘みを感じるおいしさをしっかりと体感していただくことができました。
引用元:おうちごはん
使い方は一般的な土鍋と変わりません。
●目止め作業
●濡れたまま火にかけるのはNG
●熱い状態で水洗いするのはNG
●長時間洗剤につけるのはNG
などです。
いずれも土鍋が割れないようにするための注意ポイントです。
引用元:光文社「re:sumica」
蓋の重さにびっくり!
でも、ご飯を炊いてまたビックリ!
沸騰させて火を止めて20分でご飯が炊けてしまいました。
次は煮物を作るのが楽しみです。
ごっつい鍋ですが、三人分の煮物を作るには丁度いい大きさの様です。
引用元:楽天市場
中村製作所の無水調理鍋こと「ベストポット」で米炊いたり、煮物したりするけど、素人にもわかるレベルで味の入り方が違う
うますぎる!
— さかもと@ (@sinaticu8) 2019年1月16日